t.oka architects

主要用途：大学

（図書館、教室、店舗、ホール、事務所）
敷地面積：86,710.43m2
建築面積：7,265.78m2
延床面積：28,345.07m2
階数：地下1階 地上11階 塔屋2階
構造：S造・柱CFT（上部構造）

RC造・SRC造（下部構造）
設計期間：2013年4月～2015年3月
工事期間：2015年4月～2016年12月

※前職にて担当

本、自然、活動が連鎖する大学図書館。

本は十進分類法ではなくテーマに基づく配架を行い、関連するプロジェクトを近接するプロジェクトルームにて行う計画。

全ての閲覧スペース（本）、中庭（自然）、プロジェクトルーム（活動）は同じ機能同士は隣り合わず、また、各機能は必ず異なる2つの機能に隣接する。

自然に溢れた環境で学生の自由な活動を促す、キャンパス交差点の集合体。

不整形ながら連複されるグリッド状の施設は奥が見通せない構成と近しい様相の反復によって、どこまでも繋がっていくような広がりを感じる。

模型を俯瞰するとグリッドの規則性によってどこもでも広がっていくような感覚を覚える。

本、自然、活動を連鎖させるグリッドの検討

グリッドの検討2

図書館は大学事務、学生ホール、講義室、カフェと内部でも連続しており、キャンパスのように通り抜けることで偶発的な出会いを期待する。

また、迷路的空間構成に対して接続する建物の外装を室内にまで連続することで視覚的認識を高め、自分の居場所を分かりやすくする。

2号館ホールの外装には木の廃材を活用しており、香りによっても場所性を認識できる。

3号館講義室の外装には木製のブレース（構造体）とタイルを使用。タイルは配置計画上の景観から用いられている。

書架の高さ、屋根の高さの検討

1,2階の関係性、奥性、連鎖

空に近い2階閲覧室ではプロジェクト室の書架も開放的構成となり、高い天井は屋外のような開放感を与える。それに対して閲覧室の天井高さは低く抑えることで落ち着ける場所性を与える。

閲覧室間を繋ぐ渡り廊下状のスペース。某宿泊施設で検証した屋内散策路の幅員が現れる。

最大の中庭では1,2階の連続性を得られる。2階のプロジェクト室は高天井によって外部のような風景。

5号館外周部はグリッドに変化を与え、出入口などキャンパスとの親和性の高いヒダを形成する。1〜5号館及び中庭の植栽は全て一体の免震構造とすることでレジリエンス性と視覚的、機能的連続性を高める。

当初の5号館グリッド

検討、検討、検討、、、

検討、検討、検討、検討、検討、検討、、、

検討、発散から集約

検討、検討、検討、検討、検討、検討、検討、検討、検討、検討、検討、検討、、、

ガラスの反射が自然の連鎖を増幅。