t.oka architects

主要用途：学生ホール
敷地面積：-
建築面積：約4,000m2
延床面積：約4,000m2
階数：地下1階　地上1階
構造：RC造　S造
設計期間：2017年
工事期間：-

※前職にて担当

山中の大学施設として計画した学生ホールで、敷地は既存樹木が豊かな斜面状の公園。

既存樹を避けながら斜面と並行に帯状の空間を配列。

公園の周囲に設けられた散策路を施設と連携させ、カフェ、ギャラリー、ライブラリー、自習室を設置。帯状の空間を繋ぐ様にガラス屋根を設けた部分が階段状のホールとなる。

全体が斜面に対し半地下状になっており、地形の変化に応じて場所ごとに壁の高さが異なる。

半地下にすることで基礎の軽減、温熱環境への効果が期待される。

既存樹木をどのように巻き込み、どのような曲率をカーブに与えるかで空間性を組み立てる。

壁面と壁面の間に生まれる空間。

フリーハンドや模型での検証を経ながら、曲率を設定していく。

最終的には施工性を考慮し、円の組み合わせによって整理をしていくことにした。

屋内、半屋内、屋外、半屋外。

多様な空間性を生み環境性も高める観点で、水盤や緑化を屋根面に設定した。

壁と壁の間に生まれる内部空間や外部空間を等価に扱うことで、敷地全体を小さな領域に集合体に昇華させる。

多様な領域、多様な空間性は、利用する学生の自由度を高め豊かな時間を提供する。

小領域の集合体として平面計画を整理しながら、建築として全体性を俯瞰できることも重視した。

最上部の壁面は腰高程度となり、帯状の水と緑の屋根面が連鎖する風景が現れる。

主要用途：宿泊・研修施設
敷地面積：23,480.02m2
建築面積：2,761.71m2
延床面積：4,683.30m2
階数：地下1階 地上2階
構造：RC造・S造
設計期間：2011年2月～2012年1月
工事期間：2012年2月～2013年1月

※前職にて担当

中庭状の構成を持ちながら、内外共に豊かな既存樹に包まれ、一部の宿泊棟ボリュームが内にも向くことで見えない奥行きを想像させる。

中庭でありながら内外の差を感じさせず、自然の中の散策路のような木々に包まれる豊かさを得られる「屋内散策路」。

自然の中を歩くような接地性の高い空間は、当初、地面レベルに応じて起伏を設けていたが施工性の観点で断念した。

両側の自然を認識できる屋内散策路通路幅の設定。

建物の外周90cmの幅を以外は既存の地形のまま、各建物ボリュームが据えられる。

極端に引き込まれた見通せない形状が奥行きと空間の重なりを生む

樹冠のレベルを散策するような風景が得られる。

工事の際に葉を落とした既存樹が芽吹く頃には自然に同化した風景が得られる。

国定公園内で地形の変更を最小とする階構成と保存する既存樹木の選定。

中庭に現れる宿泊棟と同形状のボリュームが屋内散策路の奥を隠すことで、来館者の想像を引き出し中庭の奥行きを感じさせる。

木々の成長とともに中庭と外周の自然が同化し、自然の中を散策するような感覚が得られる。